東京都による麻布十番駅へのシェルター整備ニュースを受けてメディア取材が急増。

先週、東京都が新年度からミサイル攻撃に備えた「地下シェルター」を整備する方針を固めたというニュースが流れました。まずは、都営地下鉄・麻布十番駅構内のシェルター化に取り掛かるとのことで、他にも既存の地下駐車場を活用していくための候補地を検討しているようです。

シンガポールの地下鉄シェルター化

当協会が提携するスイス・Andair社が技術協力し、シェルター化したシンガポールの地下鉄

もちろん当協会としても歓迎すべきニュースです。現在、政府の方でもシェルター整備を進めているところであり、地方自治体でもそれに連動した動きを見せております。これが全国に広がることを期待しているところでの今回の東京都の動きは、当協会が掲げる国民一人一人にシェルターを備える世界の実現へ、さらに後押しする形になるでしょう。

今回のニュースを読み解くと、今のところ既存の地下施設の改修によるシェルター化を検討しているようです。既存の施設を利用する場合のデメリットの一つには、耐爆性能の脆弱があります。これについては当協会も推奨しているシェルターソリューションとして、ポリウレアの塗布により外壁を強固にするというのがあります。

それ以外にも、分厚い鉄筋コンクリートの防爆扉をどう搬入するのか?シェルターとしての性能を満たしていない構造の場合は、どのように気密性を確保すべきか?といった課題があると思います。こういった課題を乗り越えながら進めていく必要がありますが、当協会としても積極的に関係各所と協力していく所存です。

このニュースは東京都というのもあってやはりインパクトがあり、各メディアから当協会への取材が急増しております。先週はテレビ朝日の「グッド!モーニング」や、日本テレビの「みんなのギモン」でも当協会の見解が取り上られました。「みんなのギモン」の動画及び記事は下記のところからご覧になれますので、よろしければご視聴ください。

今後は既存施設の活用だけでなく、新しい建築施設にも官民問わずシェルター整備がされていくことを期待しつつ、当協会としても引き続き訴えていきます。

—–追記—–

既存の地下施設をシェルター化するにあたり生じる課題について記事を書きましたので、こちらもお読みください。

日本核シェルター協会 事務局

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