『災害大国日本における有事に備えた地下シェルターに求められる性能・仕様の在り方検討ワーキンググループ』第二回会議が開催。
当協会が事務局を務める、一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会主催「災害大国日本における有事に備えた地下シェルターに求められる性能・仕様の在り方検討ワーキンググループ(以下、地下シェルターWG)」の、第二回会議が都内会議場で開催されました。
(この地下シェルターWGの詳細についてはこちら)
今回の開催は3月に政府より発表された、シェルター整備に関する「特定臨時避難施設の技術ガイドライン」発表後初めての開催となります。そこで、この技術ガイドライン策定を取りまとめた内閣官房の事態対処・危機管理のご担当者にご出席いただき、その概要について直接説明していただきました。
この技術ガイドラインについての当協会の見解はこちらをお読みいただければと思いますが、最初の第一歩としては歓迎しつつも課題があることを指摘しておりました。それは、いわゆるCBRNE(シーバーン)と呼ばれる化学兵器、生物兵器、放射線物質、核兵器を、脅威と外力の考え方として想定していない点です。この点に関しまして、出席されていた学識委員からもご指摘がありました。
会議の後半では、今回の技術ガイドライン発表を受けた緊急提言書の提出に向けて、座長の濱本卓司東京都市大学教授より報告がありました。また、あらかじめヒアリングしていた各委員の見解も共有しました。この緊急提言書は本年6月に内閣総理大臣宛てに提出する予定です。
最後には、座長より今後の地下シェルターWGの進め方として具体的な方針も示されましたので、これに沿って活発な議論が進められるように、また第三回に向けて準備して参りたいと思います。
日本核シェルター協会
事務局