スイス核シェルター訪問レポート~
スイスにおけるCivil Defence(民間防衛)教育
みなさん、この写真、何だと思いますか?なんと、これはシェルターです。
実はスイスの幼い子どもたちが、教育プログラムの一環として森の中に造ったシェルターなのです。スイスではCivil Defense(民間防衛)教育の一環として、子どもたちが木の枝を使ってシェルターを造るプログラムがあります。
シェルター造りが教育プログラムの中に存在する!
今年の3月にスイスに核シェルターの視察に足を運びました。
スイスと言えば、こんなのどかなイメージを持つ方も多いことでしょう。たしかにこのような景色がいたる所で広がり、のどかと言えばのどかでした。
こちらは街中です。古い建物が残るスイスらしい光景です。街中ものどかです。
しかし、いかにもスイスというこんな普通の住宅の地下に…。
地下につながる階段が設けられ…。
防爆扉があって、シェルターが備えられています。Civil Defense(民間防衛)が行き渡った国なのだと実感させられました。
シェルター内部は倉庫になっていました。
こちらはスイスの小学校です。
やはり地下には必ずシェルターがあります。画像はシェルター入口の防爆扉です。防爆扉からシェルターに入ろうとしているのは当協会の理事長です。
さて、このように至るところにシェルターが存在しますが、シェルターを身近に感じさせるための教育プログラムも用意されています。
それが冒頭に記した森の中で、木の枝を使って子どもたちが造った避難場所です。日本でも昭和の頃はこのような「基地」を雑木林や野原に造る子どもは多かったのですが、スイスでは教育プログラムの中でシェルター造りを行っています。
目的としては子どもたちにシェルターという存在をより身近に知ってもらうこと。Civil Defense教育の一環という位置づけです。子どもたちの意識にシェルターが行き届いているスイスの教育には驚くことしきりでした。
ちなみにこちらは防空壕です。