日本核シェルター協会 声明
原爆の日を迎えて・・・シェルター整備への決意新たに

2023年8月8日

78年前のあの8月6日と8月9日、私たちの国、広島と長崎に2発の原爆が投下されました。何十万もの人々の命がその輝きを失い、そして多くの子供たちの未来への夢が奪われました。私たちはこの過去を胸に刻み、亡くなった方々には心より哀悼の意を捧げます。

また、その後も多くの人々が苦しみを味わい、今もなお続いているという現状があります。後遺症で苦しむ方々には、心からのお見舞いを申し上げます。

先般、先進7か国の首脳が集うG7広島サミットが開催されました。広島という地で、「平和と希望」の象徴として、日本が議長として開催するという意味では大変意義のあることでした。また、核軍縮の継続を強調する文書「核軍縮に関するG7首脳広島ビジョン」が発出されたことは、当協会としても歓迎いたします。

一方で、ロシアのウクライナ侵攻と核使用の威嚇を見るに、私たちに冷酷な現実を突きつけています。核廃絶への道は決して簡単ではなく、困難な道のりが続いています。この現実を見れば、私たちは引き続き目の前にある核の脅威には対応していかなければなりません。

広島原爆ドーム

時代背景が異なるので比較することは出来ないのを承知で言えば、もしも当時、一定の水準を満たした核シェルターが普及していれば、どれだけの人々の命が救えただろう。その想像すら、心を痛ませるものです。そうであれば、世界で唯一の核兵器による被ばく国である日本だからこそ、核シェルターの整備から逃れることなどできないはずなのです。

私たち日本核シェルター協会は、未来への道を照らすため努力を惜しまず、核シェルターの普及を求め、その必要性を力強く訴え続ける決意を新たにします。

日本核シェルター協会
事務局

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