『核について』~用語と基礎知識~
2022年12月23日
私たちが普段イメージする「核」とは、やはり核兵器や原発に使用されている物という印象が強いかと思います。しかし、一言に核と言っても使われる場面によって、より正確な用語があります。
また、例えば「放射能」や「放射線」のように、本来は別の意味を持つ言葉も、意外と一緒くたにされて使用されているケースもあります。
そこで今回は核にまつわる用語を簡単にまとめてみました。
核(物質)とは?
原料物質としては、天然ウラン、プルトニウム、トリウムなどがあります。
核燃料物質とは、濃縮ウランなど原子炉の中で核分裂を起こす物質のことで、その過程で高エネルギーを放出します。
放射線と放射能とは?
放射性物質・・・放射線を出す物質のこと。自然界に存在するもの、宇宙線(宇宙からの放射線)でできるもの、人工のものがあります。
放射線・・・高い運動エネルギーをもって空間を飛び回る小さな粒や電磁波のことで、光の仲間、目には見えない。(アルファ線、ベータ線、ガンマ線、エックス線、中性子線など)
放射能・・・放射線を出す能力のこと。
被ばくについて
外部被ばく・・・地面や浮遊している放射性物質から発生する放射線を、体外から人体表面で受けること。
内部被ばく・・・放射性物質の付着した食物等の摂取や、呼吸や皮膚から吸収された放射性物質により、体内から被ばくすること。
単位について
ベクレル(Bq)・・・放射線を出す側の放射能を測る単位。
シーベルト(Sv)・・・放射線を受ける側、つまり人体への影響を測る単位。
1シーベルト(Sv)=1,000 ミリシーベルト(mSv)=1,000,000 マイクロシーベルト(μSv)
1レム(rem)=0.01シーベルト
グレイ(Gy)・・・物質に吸収される放射線量の単位。
1グレイ=1シーベルト(Sv)
半減期とは?
放射能がある一定の期間を過ぎて半減する期間のこと。放射性物質の種類によって半減期は異なり、長いもので100億年超、短いもので数秒程度。