当協会顧問の今村文彦教授が新著「津波 〜脅威、メカニズム、防災と備え」を出版

今村文彦教授の新著「津波 〜脅威、メカニズム、防災と備え」

今村文彦教授の新著「津波 〜脅威、メカニズム、防災と備え」

(画像引用:成山堂書店 https://www.seizando.co.jp/book/12372/

当協会の顧問である今村 文彦先生(東北大学 災害科学国際研究所 教授)が、2025年3月、新著『津波 〜脅威、メカニズム、防災と備え』を出版されました。先生は津波工学・海岸工学の分野における日本屈指の専門家であり、防災・減災に関する幅広い活動を展開されています。先日開催された当協会の会員向け定期講習会でもご講演いただき、地震・津波、風水害についての基礎をご説明いただいたところです。

2020年初版につづく改訂版

今村先生は2020年に『逆流する津波 〜河川津波のメカニズム・脅威と防災』を出版。その後の研究の進展や2024年の能登半島地震を受け、今回の改訂版へとつながっています。東日本大震災以降、特に私たちの関心を高めている津波に関する基礎知識から、そのメカニズムや脅威、そして取るべき行動について解説された一冊ですので、ぜひお読みいただければと思います。詳しくは下記の出版元サイトをご確認ください。

(出版元:成山堂書店 https://www.seizando.co.jp/book/12372/

また、今村先生は「Date fm エフエム仙台」にて、地震・津波をテーマにした番組「SUNDAY MORNING WAVE」を長年担当されていて、地域住民への防災・減災に対する意識啓発に力を注いでおられます。このラジオ番組をきっかけに誕生した『Date fm サバ・メシ防災ハンドブック2025』は、防災時の食生活についてわかりやすく指南されており、今村先生も監修者として携わっております。このハンドブックでは非常にユニークで感心させられる調理法や、意外な非常食の組み合わせを知ることができますので、一般の方はもちろん、防災に関わる方にもぜひお読みいただきたい一冊です。

今村文彦教授の新著「津波 〜脅威、メカニズム、防災と備え」

Date fm サバ・メシ防災ハンドブック2025

(画像引用:Datefm エフエム仙台 https://datefm.jp/bousai/handbook2025.html

▼『Date fm サバ・メシ防災ハンドブック2025』はこちらからダウンロードできます。
https://datefm.jp/bousai/handbook2025.html

地下シェルターの未来「マルチハザードシェルター」

当協会が現在進めている地下シェルターのあり方として、マルチハザードに対応したシェルターがあります。地下シェルターは、戦争や紛争時に国民を守るための備えですが、自然災害の多い日本の場合、いずれの災害にも対応できるシェルターを普及させることができれば、これは防衛・防災の両面から見て非常に効率的です。

しかし、世界的に普及している地下シェルターは、地震や風害には強くても水害に対しては課題が多いのが現状です。水害の多い日本としては、これを克服することができれば非常に意義深い進歩となります。このマルチハザードシェルターの研究を進めることは当協会の責務ですが、そのためにも、今村先生の専門的なご指導とご協力をいただきながら、研究・普及活動を進めていきたいと考えております。

日本核シェルター協会 事務局

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