『災害大国日本における有事に備えた地下シェルターに求められる性能・仕様の在り方検討ワーキンググループ』第3回会議が開催。

一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会主催「災害大国日本における有事に備えた地下シェルターに求められる性能・仕様の在り方検討ワーキンググループ(以下、地下シェルターWG)」の、第3回会議が都内会議場で開催されました。
(この地下シェルターWGの詳細についてはこちら)
この地下シェルターWGは、当協会が事務局を務め、理事長及び顧問2名が座長、学識委員として参加しているワーキンググループです。その目的は、参加する様々な分野の学識委員、企業委員により、日本の地下シェルターの在り方や性能・仕様についてまとめ、本年12月には最終提言書を内閣総理大臣宛に提出します。
今回の会議では、3月に政府より発表されたシェルター整備に関する「特定臨時避難施設の技術ガイドライン」について、前回の第2回会議でも課題があるという意見が非常に多かったことを受けて、各学識委員、企業委員からそれぞれの意見をヒアリングし、その内容を共有しました。
特にCBRNE(化学、生物、放射性物質、核、爆発物)対応が盛り込まれていないことは大きな問題であるという点は、共通の認識と言えます。そして、ヒアリングで取りまとめた課題を考慮し、このガイドラインに対して追加または再構築が必要であるということで、座長の濱本先生より提言書の骨子案が議題に上がりました。
出席者からは様々な意見が飛び交い、提言書の取りまとめ方の方向性も含めて活発な議論が行われました。この提言書は1ヶ月後を目処に、内閣総理大臣宛に提出いたします。
今回の会議で全体会としては一旦終了し、次回以降は構造、設備、運用といった分科会が開始され、より専門的で踏み込んだ議論が始まります。事務局としても、また第4回に向けて準備して参りたいと思います。
日本核シェルター協会
事務局