災害に対する備えと心構え

2023年2月24日

これまでは避難するために重要な核シェルターの建設基準や放射性物質の影響などについて取り上げましたが、核シェルターに避難した後は約2週間放射性降下物が落ち着くまで中で過ごすことになるので、そのための『備え』も重要です。外部には一切出ることはできなくなりますので日常から有事に備えた食料や水、衣類や医薬品などを備蓄する必要があります。

もちろん収容する人数分なのでかなりの量と収納スペースが必要になるでしょう。非常事態の際は普段と違い、心も体も健康でいることは難しくなります。たとえ家族であっても普段ならば許せることが余裕を失い許せなくなることもあるかもしれません。出来る限りそうならないためにも、備蓄品を用意することやシェルターに入った後の様々なルールを決めておくことは必須と言えます。

自然災害の多い日本では以前に比べ災害対策や避難生活に対する関心は少しずつ高まっていますが、これからは【自然以外による災害・被害】にも備えなければなりません。

災害への備えはどうする?

日本核シェルター協会の役割・・・

残念ながら日本では核シェルターが普及していないため、避難する際の運用方法や中での過ごし方の留意点を示したマニュアルももちろんありません。

誰がどうのようにシェルターまで避難誘導するのか、その際に注意すべきことは何なのか、もしも収容先のシェルターで事件、事故が発生した際は誰が対応するのか、その人材はどこから集めるのかなど、核シェルターの建設と同時進行で取り組まなければならない課題が山積しているのが今の日本です。

日本核シェルター協会では核シェルターの日本での普及活動はもちろんのこと、こういった避難指針の策定や人材の育成などにも微力ながお手伝いができればと考えます。

日本核シェルター協会
事務局

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