川崎重工業株式会社が開発した地下シェルター用換気装置を当協会核シェルターモデルルームで展示開始!

核シェルターモデルルームに展示された初期プロトタイプ機

核シェルターモデルルームに展示された初期プロトタイプ機

当協会の会員企業である川崎重工株式会社が昨年6月に実証開始を発表した、地下シェルター用換気装置の初期プロトタイプ機を、当協会の核シェルターモデルルームにて展示開始しました。

川崎重工業株式会社プレスリリース:https://www.khi.co.jp/pressrelease/detail/20240620_1.html

ご存じのとおり、同社は潜水艦の建造を手掛けていますが、本換気装置は、同社が潜水艦建造で培った閉鎖空間内の環境制御技術に関する知見を活かし、地下シェルター内の空気環境を維持するために開発されました。現在、2026年の市場投入を目指して、実証試験が進められています。

特に注目すべき点は、同社が独自に開発したガス透過膜を用いた換気システム「SEPERNA」を搭載し、外気中のエアロゾルを遮断する機能を備えていることです。さらに、有毒ガスの除去を目的とした特殊な化学フィルターを採用し、安全な換気を実現しています。

これまで、日本国内で流通している核シェルター用換気装置は輸入品に頼ってきました。しかし、安全保障の観点から、今後は国産化が求められています。これは換気装置に限らず、核シェルター関連設備全般にも当てはまる課題です。当協会では、協会内に国産化研究部会を立ち上げ、会員企業とともに研究を進めております。今後、こうした国産化の動きをさらに加速させるべく、関係機関とも連携しながら取り組んでまいります。

なお、本プロトタイプ機は、今後、会員企業をはじめ、政府・自治体関係者、メディアに公開していきます。

日本核シェルター協会 事務局

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