地震と核シェルター
災害に対する心構えなどを育成する目的に制定された9月1日「防災の日」。当協会が普及を推進する核シェルターは、どうしても戦争や紛争をイメージしますが、もちろんそれは正しいことではありますが、実は防災シェルターでもあるのです。
地震や風害、噴火などの自然災害や、原発事故のような人的災害にも有効です。この日をキッカケに、防災としての核シェルターを知っていただければと思います。
核シェルターは地震に強い!
地震に強い理由
- 1そもそも地下は地震に強い
- 2核シェルターは爆風圧も追加している
- 3耐震性能が高い
- 4上階が崩れることも想定している
- 5経年劣化やクラックも最小限に
核シェルターは地震に強いのか?当協会に寄せられる質問の中で、最近特に多いのがこの質問です。震度7で地上の建物が崩れても大丈夫なのか?地下なので地震があった時に押しつぶされそうで怖い。コンクリートにクラックが入るのでは?などなど、疑問があるかと思います。
しかし、核シェルターは上記のような理由から地震にも強い構造です。これについて詳しく記事を書いていますので、ぜひお読みください。(下記のボタンから)
阪神・淡路大震災にも耐えた地下
※画像はイメージです
阪神・淡路大震災当時の神戸市内には、「さんちか」、「メトロこうべ」、「デュオこうべ」という3つの地下街がありましたが、国土交通省の調査によるとこれらの地下街に大きな被害影響はありませんでした。
特に注目すべきは三宮の「さんちか」で、この地下街は震度7以上の地震の震源域に位置していたにも関わらず、構造物には軽微なひび割れが生じる程度の被害しかありませんでした。
さらに驚くべきは、これらの地下街は現在のような高い基準の耐震設計ではなかったという事実です。このことからも、地下施設はそもそも耐震性が高いと言えます。
在宅避難として有効
避難所生活にはさまざまな問題点があります。特にプライバシーの確保の問題に始まり、周囲の人の騒音や照明の明るさ、室内の温度、室内の臭いといった、集団生活をすることで起こる問題が大きなストレスとなります。
水害や土砂災害の危険がある場合はやはり安全な場所への避難が必要ですが、余震が続く地震の場合は地下シェルターでの自宅避難ができれば、普段の生活通りとまではいきませんが、それに近い生活を維持することができます。
当協会が定める核シェルターの建設基準では、上階は崩壊する前提とした仕様になっています。入口が瓦礫等で開かない場合、非常用脱出口から脱出することが可能です。
備蓄倉庫としての活用
大人4名、子供3名の2週間分食料、飲料のイメージ
災害の際に電気やガス、水道などのライフラインが止まることを想定し、ご家庭でも非常食や飲料水などを備蓄している方も多いと思います。
核シェルターは避難場所そのものが備蓄倉庫でもあることが利点です。災害時に外を動き回るのは危険です。核シェルターは最低でも2週間分の備蓄をすることと当協会の基準でも定めており、その空間も確保できていますので、できるかぎり無駄な外出を控えることができます。
YouTubeチャンネルでも動画で説明しています!
【真偽判定!】核シェルターは地震に強いのか?
シェルター区分
仕様 |
対応災害 |
|
核シェルター |
地下の鉄筋コンクリート造。扉やスリーブなどはすべて防爆仕様。放射性物質・サリン・VXガスなどの有害物質を除去するNBCR対応の換気装置を導入。 | 核兵器(放射線、爆風、熱線、残留放射線)、生物兵器、化学兵器、爆弾、砲弾、地震、噴火、竜巻、風害、原発事故 |
防爆シェルター |
地下の鉄筋コンクリート造。扉やスリーブなどはすべて防爆仕様。 | 爆弾、砲弾、地震、噴火、竜巻、風害 |
フォールアウトシェルター |
気密性の高い空間に、放射性物質・サリン・VXガスなどの有害物質を除去するNBCR対応の換気装置を導入。 | 残留放射線、生物兵器、化学兵器、原発事故 |
火山シェルター |
山頂付近や登山道に鉄筋コンクリートや銅製で作られた、アーチ型などの屋根を設けた空間。 | 噴火 |
ストームシェルター |
地下に金属製の物体を埋め込む。 | 竜巻、風害 |
津波シェルター |
海岸に面した山腹にトンネル掘った鉄筋コンクリート造。 | 津波 |