プロテクトアーツ株式会社が、地下シェルター用国産換気システム「ATバリア」を発表!

当協会の会員でもあるヤブシタ冷熱設備株式会社のグループ会社、プロテクトアーツ株式会社より、地下シェルター用国産換気システム「ATバリア」がリリースされました。

地下シェルター用国産換気システム「ATバリア」

画像引用:プロテクトアーツ株式会社プレスリリース(https://www.protect-arts.co.jp/images/news_release.pdf

地下シェルターの設計・販売も手掛ける同社は、かねてより国産の換気装置の開発に取り組んでおり、当協会の理事長や顧問が学識委員として参加する、一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会主催の「地下シェルターワーキンググループ(略称)*1」にも、企業委員として参画し、日本の地下シェルター普及のために尽力されている企業です。

この度の同社が発売する「ATバリア」は、名古屋大学の山内悠輔教授、名古屋大学工学研究科物質創成ナノテクトニクス工学〈山内・朝倉研究室〉との技術協力により開発されたもので、戦争やテロ等で使用される兵器から発生する、いわゆる「CBRNE(シーバーン)*2」と呼ばれる有害物質を、高効率の多層フィルタリングシステムにより防護することができます。非常にスタイリッシュで、デザインへのこだわりも感じ、公共シェルターのみならず一般への普及も期待されます。

国内で初めての市場投入ということで、今後の日本の核シェルター普及促進に多大な影響を与えることは間違いありません。当協会としても換気装置に限らず、核シェルターに関する設備(技術や原材料を含む)は、全て国産化されることが重要との認識でこれまで活動してきました。その意味では、非常に感慨深いニュースでもあり、同製品の普及と発展に大きな期待を寄せています。

現在、政府により進められているシェルター整備には、CBRN対策が含まれていないのが現状です。しかし、こうして具体的に仕上がった製品が流通することは、今後の日本のシェルターの基準作りにも大きな影響を与えることができます。当協会としても、引き続きこうした国産化の動きの活性化、そして行政との連携にも寄与できるよう努力して参ります。

*1 正式名「災害大国日本における有事に備えた地下シェルターに求められる性能・仕様の在り方検討ワーキンググループ」

*2 化学 (Chemical)・生物 (Biological)・放射性物質 (Radiological)・核 (Nuclear)・爆発物 (Explosive)

日本核シェルター協会 事務局

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