日本人がもっと知るべき核事情

2022年11月8日

今回は日本の核事情について考えてみる。先の大戦で原子爆弾が広島と長崎に投下された世界唯一の被爆国であり、主要なエネルギー供給を原子力発電によって行っている国。にもかかわらず、核による攻撃、事故、を想定した備えがほぼ行われていない国なのだ。

このテーマ自体が非常にセンシティブに扱われがちなので学校の授業などでも取り上げられる時間が少ない。これこそが多くの日本人が「ピンとこない」理由
だろう。日本人にはまず核や放射性物質に対する基礎知識が必要だ。

まず何のための「核」なのか。やはり一番は【エネルギーを得るため】だろう。核分裂を起こす物質であるウラン燃料の場合、数グラムで家庭用の電気を6~8か月分賄えるだけのエネルギーを生み出すことができる(しかも二酸化炭素も出さない)。国土が小さく資源に乏しい日本では少量の燃料で大きなエネルギーが得られ、運搬や貯蔵にも優れていることから核エネルギーに頼る事情があるのだ。

原子力発電

しかし本来必須である万が一の場合の事件、事故対策はほとんど無いに等しい。過去に起こった事件や事故のたびに日本人は生活を捨て避難し、見えない脅威におびえてきた。そしてこれからは国内だけでなく諸外国からの『日本への核攻撃』の問題とも向き合わうことになる。一刻も早く対策を講じなければならない。

参考)原子力政策について 資源エネルギー庁

https://www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/nuclear/ (参照 2022-11)

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